保護者インタビュー(I様)

中学入学とともにローカスに通い始め、現在高校2年生の生徒(以下:●さん)について、お父様(文中:I様)にお話を聞くことができましたので、その内容をインタビュー形式でお届けしたいと思います。●さんは、ほぼ初学者からスタートして高校1年生の時に英検準1級に合格されました。その軌跡の一端をご覧ください。

多読、ローカスとの出会い

まずは多読との出会いとローカスに通い始めたきっかけを聞いてみました。

松木 改めましてになりますが、ローカスに中学1年生の時から通っていただいて、ローカスをお選びいただいた経緯など、お聞かせ願えればと思います。

Ⅰ様 はい、私自身が大学まで英語を勉強し、ほぼ身につかったので日本の英語教育にはそもそも疑念がありまして…。その後社会人になって、会社でTOIEC800点を超えないといけないハードルがあって、それをクリアするために、多読で学習してTOEICを伸ばしたんです。

松木 なるほど、そこで多読に出会ったんですね。

Ⅰ様 そうなんです。そこで、多読が一番日本人に合ってるなと感じて。読むことで身につけていきつつ、多聴の併用すればリスニングも身につく。なので娘にも、多読をやってくれるとこはないかなと思って検索をしました。そうすると、ローカスさんと横浜の方にもう一つ塾が出て来たんですが、立地的にローカスさんが圧倒的に近かったのと、あと、 圧倒的に安かったんです。

松木 (笑)ありがとうございます。

Ⅰ様 英語って、 学校だけじゃ子供が絶対伸びないと分かってたので、違うやり方で伸ばしてやりたいというのがどうしてもありました。多読をやってるローカスさんということ、距離も近いので、ここだということで選びました。

松木 確か、最初お父様がいらっしゃって、多読で塾を探しているっておっしゃってましたよね。その後体験もしていただいてて、中学入ってすぐのタイミングで入塾していただきましたね。

松木 ローカスに入る前に英語は少しは触れていたんですか?

Ⅰ様 はい、小学校の2〜3年生ぐらいまで、音楽に合わせて英語で歌って楽しむみたいところに通ってました。週1回遊びっていう感じですね。その後、中学受験したので、英語なんかとうに忘れていて、ほとんど身についていない状態でしたね。

松木 小学校高学年になると受験の方にどんどんシフトしていきますもんね。そこで休んでしまって、ほとんど英語に触れなくなってしまう、よくあるパタンですね。

英検のハイペース取得、学校では取り出しクラスへ

続いて、入塾後の英検の取得ペースや、学校での英語の様子についてもお聞きしました。

松木 中学に入る時期に通い始めていただいて、そこからの英検の取得のペースですが、 その辺についてはどうですか。期待通りだったとか、期待以上だったとか、そういうのはございますか。

Ⅰ様 実は最初あまり英検を考えてなかったんですよね。どちらかというと、じっくりと大学受験に向けてというか。特に文章量が多い大学入試が増えてるので、時間内に読み切る力とか、そういったのを身につけてほしくて、通わせたのがきっかけだったんです。
ただちょうど時期的に、英検を大学入試に取り入れようかという話がありました。中学校1、2年の頃だった思います。ローカスさんの方に通い始めた時には、もう英検のコースがあったので、じゃあ一緒にやってもらおうかという感じで進めたのが最初ですね。
中学1年の時に準2級を取って、中2で2級、間空いて高1で準1級を取れました。

松木 そうですよね、 速いペースで取れたかなと思います。

続いて、学校での英語の成績がどのように推移したのか、ローカスでの勉強や多読がどういう効果があったのかについてもお聞きしました。

松木 ローカスでは、学校定期テストのサポート自体は直接的にしてなくて、前倒しで英検を取れる力をつけていくという形なんですけど、学校での勉強にも生きた部分はあったんですかね。

Ⅰ様 はい、学校の勉強にもすごく生きています。まず英語のクラス分けではかなり上位にいるのと、模擬試験とかも偏差値70超えたりするので。
中学受験は結構苦戦して、ご御三家とか高いレベルにはなかなか届かないような成績だったんですが、英語ができるようになり、本人も自信を持てた部分はあったのかなと。
今通っている学校は、結構勉強に厳しいんです。でも、多読で圧倒的な量を読み、文法の学習もローカスさんで先に進んでいたので、授業の復習とか細かい詰めをやって、定期テストで仕上げるというサイクルで回せています。
学年では帰国子女もいる中、成績はすごく良いポジションで頑張れていると思います。
結果的に今は、取り出しクラスと言いまして、別のクラスに入ってるんですが、こちらに編入することもできたりとか。

松木 それは、帰国子女の子が多いクラスですか。

Ⅰ様 そうですね、帰国子女の子のために最初作られたんですけど、中3、高1ぐらいに編入というか、英語の成績が良いと、そっちに移れるようになって。条件は、英検やTOEFLジュニアでいい点を取れば。

松木 たしか、英検準1級か、TOEFLジュニアは800点が閾値でしたね。

Ⅰ様 そうですね、それをとれば移れるという。 その時も松木先生にお世話になって、数回の授業、テキスト1冊やっただけで、超えてしまって。本人も、全然楽だったよと言ってました。おかげ様で。

松木 中3のころですよね。まだ準1級が受かるまではいってなかったですけど、準1級の教材は既に読んでいたので、TOEFLジュニアの方が少し簡単に感じたのかもしれないですね。試験慣れのために過去問少しやったら、すぐ800点いきそうだなって感じでしたね。

Ⅰ様 いや、ほんとに、英検と多読を軸にしているっていうのは、うちの子みたいに私立の中高一貫校には非常に向いてると思ってて。高校受験がないので6年間落ち着いて英語と向き合える。その間、英検を取りながら多読をすすめると。

松木 そうですね、やっぱりこちらのコンセプト的にも、多読もそうですが、長期的な目線で英語力を育てていくっていう。英語を話す時のマインドも含めて、目先のテストテストっていうよりは、しっかり実力つけていきましょう、というスタンスな部分はあるので。

松木 学校の取り出しクラスに高校1年生から入られて、ネイティブの先生と、周りは帰国子女という中で、最初はついていけないんじゃないか、みたいな不安もあったと思うんですけど、実際どんな感じで取り出しクラスの中で推移したのかお聞きできたら。

Ⅰ様 そうですね、結局取り出しクラスの中でも全然問題はなくて、もちろん親は授業受けてるわけじゃないんでわかんないんですけど、成績も良いところをキープできてますし、日本人の先生の発音がどうとか、一端なことは言ってますけど、取り出しクラスはネイティブの先生なので特にスピーキングについて問題も言わないです、普通についていってますね。あんまり文法とかこだわらないみたいですけど。

松木 どこの学校の取り出しクラスも、ネイティブの先生は特に、細かい英文法は問わないみたいですね。スピーキングはもちろん、ライティングでも全然直されないと聞きますね。やっぱり中身だとか、ロジックとかの方が重要視されてるっていう感じですよね

多読に鍛えられら読むスピード

多読についての効果をどのように感じているかについても語っていただきました。

Ⅰ様 あとはスピードとか、瞬発力とかが必要なんでしょうね。英語の小説とか、かなり分厚いのとかを読まされたり、エッセイ書かされたりとか、結構なことやらされてるなっていうのを見ながら感じています

松木 私も、●さんから、小説を読まされてるっていうのは聞いてて、タイトルを聞くと、普通にネイティブが読む小説でしたね(笑)。かなりタフそうな。
留学する子たちも、ほぼ例外なく大量に読む課題が出されて徹夜するたいな話よくあるんですけど、やっぱり多読してたことで、●さんの場合、量を読むことに関しては抵抗なさそうですよね。

Ⅰ様 それはありますね。やっぱ読むスピードが圧倒的に速いので。
それは資格試験や模擬テストなんか受けても、長文などを読む時間が圧倒的に速いので、すぐ読み終わっちゃって。英検でも時間余る感じですね。

松木 英検の準1級って、時間が足りなくなるっていう話はよく聞くんですけど、●さんの場合は、時間が余って途中で退出するみたいなことをね、よくおっしゃってるので、かなり速いと。

Ⅰ様 本人もそれは多読のおかげだって言ってます。戻らずに頭からどんどんどんどん意味をとって、それを理解し、論理構成を頭に入れながら、読んでいくっていうことができてるんじゃないかなと思って。多読の成果だと思ってます。

松木 今、実際こちらで多読してる時も、ネイティブの子どもたちが読む本も全然普通に読んで楽しんでますしね。
最初のうちは当然やさしいものから、だんだんレベルを上げてきたわけですけど、今はオーディオブックみたいなものとかは普通に読めていますもんね。 色んな洋書とか、今やwebとかyoutubeとか色々な英語の素材ってあると思うんですけど、普通に手が伸びるレベルにもなってきてるかなと思ってます。今後はむしろ、教材としての英語でなくて、どんどんリアルなもの、多読は半分そういった要素ありますけど、 snsとか英語でもっと楽しんでもらえたらなと思いますね。

Ⅰ様 いや、ほんとそう思いますね。

広がる将来と英語について

英語が得意になったことで将来の可能性が広がったのか、気になる部分を聞いてみました。

松木 この後大学受験があると思うんですが、その先も含め、留学とか海外にとか、そういったことは考えたりしますか。

Ⅰ様 本当は高1の時にターム留学っていうんですかね、3か月くらいの。学内選考通ったんですが、コロナで潰れてしまったんです。

松木 それは残念ですね。

Ⅰ様 はい、それは残念だったんですけど、大学ではやはり1年ぐらい行ってほしいなと。できれば数年行ってくれれば更に英語にはいいんでしょうけど、まずは一年くらい行って、ちゃんとコミュニケーション取れるくらいになっておけば、社会人になって、海外での仕事をするタイミングで駐在したりとかですね、チャンスは出てくると思うので。そこでまた極めてもらったらと。

松木 先々も含めて、どういう風に英語を身につけていってほしいとかイメージはございますか。

Ⅰ様 はい、単に英会話ができるだけでなくて、どちらかというと専門性と英語ができるっていうのがいいのかなと。よくT字型、Π字型って言いますけど、例えば会計分野で公認会計士とかそういう専門性が軸にあって、そこに英語ができる、というような。それがますます求められてくるんだろうな、あの子たちの世代では、という。

松木 なるほど、英語を使えるのを前提としつつ、それとは別に自分のやりたいこととか、専門性を伸ばしていってほしい感じですね。

Ⅰ様 ずっと英語を勉強してるんじゃなくて、英語を使って、何かを勉強するぐらいのものにしてもらいたいですね。本人としても、言語学として英語をやりたいということはないらしく、英語も使えて、〇〇ができる人っていうところで、どう伸ばしていけるかねって話しています。

松木 将来のイメージを本人含めて膨らます機会も増えてくると思うんですけど、そういった中に、自分が英語が得意だっていうところも、多少影響してることはあるんでしょうか?

Ⅰ様 それはあると思いますね。英語に関しては周りよりはできるという風に自分も思ってると思いますし。今自信持ってるんじゃないかなという感じはしますね。

松木 ローカスとして、こういう塾やってる上でも、学校の成績を単に上げるっていうことよりは、やっぱり英語を使いこなせて、それが将来の扉を開けるような、そういう機会になってくれればなと思っているので、そういったところに少しでもつながってると感じられるのは、なんかうれしいですね。

Ⅰ様 もともと挑戦はあんまりしたがらないタイプかなと思ってたんです。でも、留学の話が学校からあった高1の時に、自分から申し込みたいと言い出したのには、本人の性格からしたら驚いたというか。 やっぱりそれは、ローカスさんで鍛えていただいて、英語に自信があって、ある程度やってみたいなって思わせてくれたんじゃないかな、というのがあると思いますね。

松木 確か私の記憶でも、●さんが中学の時に、スピーキングの練習の中で「将来海外に住みたいと思うか?」みたいな問いをした時、ノーって言われた記憶がありますね(笑)。日本の方が安全だからっていう理由だったのを記憶してます。なので、高校入って留学という話が出てきてたのは、やっぱり上の学年になるにつれて、英語が得意なところも含めて、海外への興味も増してくるのかなと。自分で行けるなというイメージが湧いてきてるのかな、っていう印象は持ちましたね。

Ⅰ様 そうですね、当時確か、イスラム国とか、海外の不穏なニュースが多かったですからね。

コミュニケーションのための英語と多読という学び方について

話は、これから求められる英語力とその身につけ方にまで及びました。

Ⅰ様 海外で生活をして、相手の文化を知ってほしいっていうのは、すごくあります。ただ、一方でテレビ会議とか、普通に遠隔でコミュニケーションをとる世界がもう始まってますし、もっと言うと、メタバースとか色々とやってくる中で、英語のコミュニケーションが日本でもっと身近になってしまうと思います。だから、英語を使えないといよいよまずいなという感じになってますね。

松木 そうですね、英語は長い付き合いになるし、学び続けないといけないので、そこの入口で苦手意識とか持ってほしくないというか。学生のうちにある程度のところまで突破してあげないと、 挫折してしまうんですよね。

Ⅰ様 そうですよね。単に単語や文法とか「英語を勉強する」っていう中学校のスタイルでやってしまうとダメだと思うんですよね。本を読むとかそういう中で、楽しみ、ストーリーを追っかけ、英語の本を読めてるという喜びを感じ、しかも、これ理解できてるじゃん自分はっていう自信を持ちながら。そういう風にやっていって、コミュニケーションツールとして鍛え、量をこなさないと、スピードがつかないので。スピードがつかないとコミュニケーションツールとして使えないので、根本的に文法を主体とした今の教育だけだとまずいし、そこは変わっていかないと、と思うんですよね。

松木 はい、まさに今おっしゃっていただいたのは、多読の目指すところで、ベーシックな文法とかを覚えるのも必要なんでしょうけど、それで話せるようになるってことは、一切なくて。それはほんとに1歩目なので、それを軸にいろんなコンテンツに大量に触れていく。コンテンツが楽しめるようになれば、勉強というよりは、むしろ楽しむようにどんどん英語に触れていく。そして、楽しんでるうちに身につくっていうのが理想ですし、実際にやってて、現実的かなと思うので。

Ⅰ様 1番いい方法ですよね。読むのは自分のスピードでも読めますし、どんどん勝手に読んでると速くなってくるし、読めれば聞けるようになるし、そうしてたら喋れるようになっていくし。ほんとすごくいい勉強の仕方だと思いますね

松木 そうですね。受験で読んでると、丁寧に読みすぎるというか。リアルな洋書を読めるようには、なかなかならない読み方だと思います。多読で行っているように、一定のペースでコンテンツのあるものを、最初はオーディオのペースに引っ張られながら読んでいくような感じですね。 ●さんの場合、分厚い洋書であも普通に手が伸びてくっていう形に実際なってますしね。

Ⅰ様 多聴はすごくいいですよね。やっぱり目で追いながら音聞けるので。僕たちの時代はそんなの無かったんですけど。目で見ながら発音も入るので、2重でこう、頭の中に残りますよね。何度か見て、聞いてると発音できるようになっているので、これはすごい効果的だなと思いますね。耳で聞く。なるほど、そうかって、聞きながら読むってそういうことだって思います。

松木 はい、そうですね。多読と一括りに語ることが多いですけど、実際には結構多聴が大事なポイントで、学習効果も大きいと思います。

Ⅰ様 戻り読みとかできないですからね。それがいいですよね。

松木 オーディオの一定ペースで理解してかなきゃいけないので、 止めて辞書引くこともできないですし。左から右に読みながら、コンテンツに没頭して読んでいく。

Ⅰ様 だから学校の英語ってものすごい無駄なことをしてるなと思って。娘なんかもよく言うのは、英語っていうのは、最初に言いたいことを言って、後から修飾する言葉をポポポンと繋げていくという流れだから、それが分かってれば、文法用語とか知らなくても意味とれるって。

松木 そうなんです、よくわかってらっしゃる(笑)

Ⅰ様 文法をやりすぎちゃうと、日本語に直して読むようになるんですね。だから、戻り読みも入っちゃって、英語が速く読めないし、聞けないし、 反応できないみたいになっちゃうかなぁっていう。

松木 ほんと、おっしゃる通りです。さすが、多読多聴のよさをよく理解していただいてますね(笑)。
多読って、「導入してます、図書室に置いてます」っていう学校は結構あるんですけど、 強制力がないまま置いてるだけってところが多いんですよね。
うちの塾でもそうですけど、塾に来て、50分なり100分なり、多読の時間と空間が確保されてることで、習慣化するというか、毎週必ずやってもらうことになりますからね。

Ⅰ様 ほんとそれ思いましたね。学校にも多読の本は置いてあるらしいんですが、実際には生徒は全然やってなくて、置きっぱなしというか。
一定時間、多読に集中するという時間をローカスさんの方で取っていただいて、この時間ってやっぱり貴重ですね。ほんとに週1回行ってただけなんですけど、このレベルまで来るんだなっていう…。多読は一見遠回りのようで、実はずっと近道で、英語が早く身につく感じがしますね。

松木 そうですね。実際、英検準2級や2級を中学で取れる力つければ、学校のテストも高校受験もかなり余裕ができますしね。

Ⅰ様 そうですね。みそは中1の最初に英語でつまずく、つまずかないはさておき、入ってみて、っていうのがいいんだろうなと思います。

松木 苦手になってから来られるパターンもあるんですけど、やっぱりそれだと相当時間かかっちゃうケースがあって。最初に英語得意で、英語好きっていうね。これを最初に作れるかどうかですね。

Ⅰ様 気が付いたら、あれ、自分はできるかもって、こう思えてるのが多分いいところで。特に勉強してるっていう感覚はなくても、気づけば、なんでみんなはここが分かんないだろうな、みたいな感じになってるくらいが。

松木 ある意味、その理想の形を最初に実現していただいたのが●さんなのかなと思ってます。 ローカスもそんなに長い歴史があるわけでなく、常に試行錯誤の中でより良いものを手探りしてきているので、そんな中で、●さんはどんどん力を伸ばしていただいたので、これでいいんだなと思わせてくれる存在で、大変ありがたかったです。

Ⅰ様 いや、こちらこそありがとうございます。ほんと伸ばしていただいたんで、よかったな、ラッキーだったなと。

松木 こちらも、成功事例となっていただいて、ありがとうございました。 ぜひ英語をこの先も続けていただいて。英語学習には終わりはないので、英語を永く楽しみながら続けていただければと思ってます。ローカスで学んだことが、その土台になってくれたら、と思ってます。

Ⅰ様 はい、ありがとうございます。