単語の記憶は「反復」が基本

記憶の定着については科学的な研究が進んでおり、仮説というよりも既に定説となっているものがいくつもあります。ここでは、「反復」が記憶の定着に不可欠であるという話をします。
(もう一つの記憶に関する代表的理論「アクティブリコール」についてはこちらをご覧ください。)

短期記憶と長期記憶

人の記憶には、短期記憶と長期記憶があります。短期記憶の例としては、今日の朝ごはんのおかずです。現時点では覚えている今日のおかずも、数日すると忘れますよね。逆にいままでの朝食をすべて覚えていたら大変です。人間の記憶はどんどん消えるようにできているのです。

これとは逆に、長期にわたって消えない記憶を長期記憶と呼びます。英単語を覚えるためには、この短期記憶を長期記憶にする必要があります。最近の脳科学の発展で、短期記憶は主に脳の前頭葉という箇所に格納され、長期記憶は大脳皮質という部位に格納され、海馬という部位がその記憶の出し入れをつかさどっていることも分かっています。さらに言えば、寝ている間に短期記憶から長期記憶への移行も進むことも分かっています。

短期記憶を長期記憶に変える方法

ここで我々が知りたいことは一つ。どうやったら短期記憶を長期記憶にすることができるのか、ということですよね。ここも科学が進んでおり、「反復」がそのカギを握っていることが分かっています。つまり、一旦記憶した情報を何度も使うことによって、脳は、「この情報は繰り返し必要となる情報である」と認識して、長期記憶に移行するのです。

エビングハウスの忘却曲線

エビングハウスの忘却曲線を聞いたことがある人も多いかと思います。この理論は、単に、繰り返したほうが繰り返さなかった時より定着がいいという話ではなく、繰り返しを重ねるごとに減衰カーブの傾きがなだらかになることを主張しています。以下の図でもそれが読み取れるはずです。

ITを使ったタイミング調整

ただ、一つ一つの単語に対して、どのタイミングで復習するかを適切にコントロールすることは複雑すぎて、自分で行うのは現実的ではありません。でもこの時代、リピやAnkiなどのITツールを使って、このタイミング調整をシステムにやらせることができます。そして、適切なタイミングで反復することで、短期記憶を長期記憶に移行することが圧倒的に効率的に行うことができるのです。
言い換えると、今までなかなか覚えられなかったのは、あなたの暗記が非効率に行われていただけかもしれません。ITを使って、適切なタイミングで反復するだけで、暗記はもっと効率的に行うことができるため、あなたも「今までより全然覚えられる!」を実感することができるはずです。

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